桂離宮
桂離宮は 京都市西部を流れる桂川の西岸 桂川大橋の袂にあります。
宮内庁「桂離宮への交通案内」
参観は無料ですが 三ヶ月前からの予約が必要です。
宮内庁 参観申し込み
宮内庁「桂離宮」施設案内
桂離宮 古書院 月見台
古書院の一の間には池に面して幅2メートルの広縁があり 更に細竹を詰打ちにした露台が池に向かって突き出されていて 月見台となっています。
智仁親王が中秋の名月を賞して詠まれた和歌
仙人の蓬が島ねうつしきて 千々の秋みん池の月かな
山の端の雲に光の矢たつと 見るがうちより出づる月かな
月をこそ 親しみあかぬ思ふこと 言はむばかりの友と向ひて
一枝を折る身ともかな月の中の 桂の里の住居成せば
「月見台」の周辺は 下図のような位置関係にあります。
桂離宮 キリシタン灯籠 その6
二回目の撮影の時 飛石を歩きながら前後左右をキョロキョロと石灯籠を捜して 見つけたものは撮ってきました。
でも この石灯籠を見つけることは出来ず 宮内庁京都事務所に電話をして教えてもらいました。
「古書院下の船着場の松の根元にあります。」
その辺りは対岸から見ることが出来ず 月見台や池の方ばかり眺めていて 松の根元まで見ませんでした。
3月10日に三度目の撮影に行き 目指す「キリシタン灯籠 その6」を見つけることが出来ました。
松の低い枝が大きく伸び 足元には植え込みが茂っていましたが しゃがんで覗き込むようにして なんとか撮れました。
確かに竿石の左右にふくらみがあり 三日月型の窓も見えました。
マリア像のレリーフは確認できませんでしたが 間違いなく「織部灯籠」です。
周りの植え込みの剪定具合にも依りますが 見つけにくい石灯籠の一つです。
桂離宮 月見台下の船着場
月見台脇の広縁から階段状の飛び石を降りると 船着場があります。
この船着場を正面から眺めるのは参観順路からは出来ませんが 賞花亭から降りてきた土橋の辺りからなら 斜め方向に見ることはできます。
この船着場から舟に乗ってアーチ型の土橋の下をくぐり 大小の島々や岸辺の景色をたのしむことが出来る造りになっています。
桂離宮 月見台よりの眺め
月見台からの眺めは桂の庭の正面であり 左手後方の月波楼から池の向こうに松琴亭、右手遠くには笑意軒などが広く見渡せます。
一般参観者は月見台に上がることは出来ませんが その下の苑路は歩けます。正面に広がる池の向こうに見える島は神仙島になぞらえた中島で 七重の石の層塔や石灯籠が見えます。
二つの小島は木橋で繋がっていて 月見台を過ぎた辺りから木橋で渡れるようになっていますが 参観順路には入ってなくて立ち入ることは出来ません。
月見台に近い島へ渡る木橋は 小高い所に建つ賞花亭からも遠く眺めることが出来ます。
石垣に架かる木橋の向こうに見えるのは 月波楼の濡れ縁の手摺りです。
桂離宮 中島の層塔と石灯籠
月見台から遠い方の小島には 七重の層塔と小さな置き灯籠が見えます。
石灯籠には中台や竿石が無く 上が平らな大きな石の上に火袋と笠石が直接置かれています。
この層塔と石灯籠は 賞花亭付近の山道からも見えますが 足元の飛び石に気をつけながら歩いているので ゆっくりと眺めることは出来ません。
層塔と石灯籠のある小島は 小高い所にに建つ賞花亭からも見えて 層塔の反対側の岸辺に立つキリシタン灯籠その3の後ろ姿が見えました。
上の三枚目の写真は松琴亭よりの眺めで キリシタン灯籠その3の上奥に見える水辺に並ぶ切石は 月見台下の舟着です。
「月見台」の周辺は 下図のような位置関係にあります。