桂離宮参観 その3
[ 桂離宮
]
松琴亭の北側に広がる芝庭に据えられている手水鉢は いつ見ても不思議な存在。
対岸の素晴らしい景色を背景に 石臼のような姿がとても目立っているのだけど どのような意図で あの場所に置かれたのかしら?
池から続く飛び石は 船から上がるためのものなのか?
実際に 手水鉢として使われたものなのか?
桂離宮全体が観月のためのものなので 手水鉢に浮かぶ月影を眺める という目的なのか?
庭に出て眺めるのか?
御座敷からでも見えるのかしら?
ひょっとして 小高い位置にある卍字亭から見えるのか?
月との角度は どうなのかしら?
ただ 手水鉢に浮かぶ月を眺める というのは 笑意軒に「浮月」という銘の手水鉢があるので 同じ趣向が二か所有るとも思えない。
違うのかな?
中秋の名月の頃 夜中に こっそり忍び込めたら・・・ 確かめられるかしら。