鳴滝の大根焚(だいこだき)と植物園「四川大東茶」
朝は冷え込んだけど よく晴れた。
今日と明日は 鳴滝の了徳寺さんの大根焚(だいこだき)。
ーーー大根焚(だいこだき)の由来ーーー
建長四年(1252年) 宗祖親鸞聖人がこの鳴滝の地でお念仏の教えを説かれた時、 村人達はそのお礼にと大根を塩味で焚いてもてなしました。
聖人はたいそう喜ばれ後々の形見にと庭前のすすきの穂を筆代わりに、釜の炭をもって「 帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」の十字の名号を残されました。
以来この「すすきの名号」を徳とし聖人の教えに立ち帰り、毎年報恩講が勤められ現在に至っています。
いつの頃からか「大根焚(だいこだき)」の名で世に知られ俳句の季題などにも取り入れられるようになりました。
今でも すすきの名号やすすき塚は当寺に残っています。
ーーー真宗大谷派 法輪山 了徳寺ーーー
阿弥陀さんにお参りして 熱々の大根焚をいただいた。
身体が温まったので 次は 植物園へツバキの花を探しに。
咲いていたのは二十種ほどで どれも顔なじみの花ばかりだったけど・・・
ツバキ園の西端 新しい通路の入り口右手に 大きな木が植えられていた。
かなり背が高く 二輪だけ白い花を見せていた。
「四川大東茶」という小さな名札が下がっているだけで 詳しいことはわからない。
そのうち 大きな名札が立つのかな。
ツバキ 四川大東茶 Gordonia axillaris
Gordonia axillaris
白色 一重 平開咲き 小~中輪
ツバキ科タイワンツバキ属の常緑高木
葉に特徴があり 長めで厚みがあり 鋸歯は極浅い。
学名の Gordonia axillaris ゴルドニア アキシラリス で呼ばれることも多い。
原産地は 台湾、香港、中国、インドシナ半島
中国名 : 大頭茶・大東茶
英名 : Fried egg tree
この木は 中国四川省の産で 最近植えられたもの。
三枚目の写真中央に見える 鳥居型の支柱が添えられている木。
京都府立植物園には 「台湾椿 タイワンツバキ」があり そちらは台湾産。
産地は違うが同じ種 とのこと。