修学院離宮 上離宮
修学院離宮 上離宮への道
冬枯れの段々畑を左右に見ながら 上離宮への御馬車道を上がり 刈り込みに隠れるように作られた石段を上がると 隣雲亭。
上離宮 浴龍池
視界が急に広がって 大きな浴龍池に薄氷が浮かんでいるのが見えた。
標高が高い分 風もあり ミゾレまで降り始めたが 遠く御舟着が見えた。
その近くの御舟屋が前回は工事中で 傍にあるらしい置灯籠も見つけることが出来なくて とても残念に思っていたが 工事も終わっていると聞いて 期待が膨らむ。
上離宮 隣雲亭 山寺灯籠
隣雲亭の裏手にある 山寺灯籠。
利休さんはお好みだったらしいが 私には上下のバランスが不釣合いに見える。
四本足が大きすぎる気がするが・・・ 変っていて 良いのかしら。
上離宮 滝見灯籠
石段を降りていくと右手にあるのが 滝見灯籠。
裏山からの流れが滝になっていて その傍らに立っているので 滝見灯籠。
石灯籠の場所などをお電話で教えてくださった管理事務所の方は この石灯籠が一番お好み とのこと。
丸い笠に丸い火袋 窓も丸くて 本当に愛嬌がある。
浴龍池を巡って楓橋へ
手前の水面は凍ってないが 向こう側には薄氷が浮き 西浜の木々が水面に写りこむ様子は見えない。
中島に渡る楓橋は趣があり 紅葉の季節ならどれほど素晴らしいことか・・・
上離宮 土橋・三保の松原・紅葉谷
「窮邃亭 きゅうすいてい」と呼ばれる茶屋を通って もう一つの橋へ。
「手斧削り ちょうなけずり」で仕上げられた「土橋」は 西浜から眺める姿が美しい。
橋の右手には「三保が島」と呼ばれる松原が見え その右手には「紅葉谷」が見える。
上離宮 浴龍池 御舟屋
浴龍池は御舟遊びの場であり 岸辺には御舟屋や御舟着がある。
今回の参観の目的の一つ「置灯籠」も見えた。
浴龍池 御舟屋近くの置灯籠
崩家形(葛屋形)灯籠と呼ばれる 置灯籠。
四角い火袋に屋根型の笠石が載っている。 竿石は無く 石の上に置かれている。
桂離宮の中島にも同じ様に石の上に置かれた石灯籠があったが 中台も無く石の上に火袋が直接乗っていた。
こちらの置灯籠には 中台が見える。
目指す石灯籠を撮影できて 満足して下離宮へ向かったが 途中で風情のある井戸の屋根が見えた。
立派なカメラをお持ちの方々が撮影なさっていたので 私もパチリ。
修学院離宮 下離宮の井戸
下離宮の外側の道からで 裏側になるのかもしれない。
全体を写せなかったが 「屋根とサザンカを撮影なさればいい。」 と教えてもらった。
前回は気付かなかった井戸を見ることが出来て 大満足。
案内の方にお尋ねしたが 特に名のある井戸では無いらしい。
修学院離宮 花菱紋
修学院離宮の何箇所かに見られる「花菱紋」は後水尾上皇のお好みのようで いろんなパターンの「花菱紋」がある。
隣雲亭の欄間は 「富士に花菱」だった。
御幸門の花菱を眺めて 参観はおしまい。