西国第33番満願霊場 谷汲山 華厳寺
涼しくて晴れていたので 岐阜県までお参りに行ってきた。
西国第33番満願霊場の谷汲山 華厳寺では 「現在」・「過去」・「未来」の三つのご朱印をいただけた。
これで 残りは二箇所。
明日 近くに行く用事があるので 箕面の勝尾寺さんにお参りする予定。
来週には四天王寺さんにお礼参りするつもりなので それで肩の荷を降ろせる。
阪急・地下鉄・JRを乗り継いで 大垣駅まで。
大垣からは 一両だけの可愛い樽見鉄道に乗って 「谷汲口」まで。
そこからはバスで「谷汲山」へ。
前日にネットで調べておいたので 順調に乗り換えられて 参道の入口まで到着。
両側に歩道があり 店舗が並んでいるが 人影が少なく ひっそりとしている。
車も少なくて 車道の真ん中に出て ゆっくりと撮影できた。
桜と紅葉の並木がトンネルのように枝を伸ばしていて 気持ちよく歩ける。
ごくゆるやかに上る参道を進むと 仁王門が見え 門をくぐってしばらく歩くと石段が見える。
石段のすぐ上には本堂も見えているので しんどくなる前に上がることが出来た。
途中で見上げると 左右に石灯籠が見える。
古くないもののようで 石は白く 彫られた模様もくっきりと見える。
ハート型が並ぶのも目立つが 土瓶のような模様は初めて見た。
竿石も丸くて 全体の雰囲気がやわらかく 愛嬌の有る姿。
お参りしてご朱印をいただいた後 気になっていた石灯籠をゆっくりと眺めた。
「茶釜灯籠」と呼ばれている と お寺の方に教えていただいた。
「善導寺型石燈籠」とも呼ばれるその石灯籠には 火袋の周りにお茶道具が浮き彫りされている。
棗・茶杓・鉄瓶・茶碗・茶筅・五徳 かしら。
中台にはハート型の掘り込みがあり 竿石には節は無く丸くふくらんでいる。
茶人に好まれた形の石灯籠らしい。
「谷汲山」という提灯が掛かっている左右の柱には 「精進落としの鯉」と呼ばれる青銅製の鯉が打ち付けられている。
本堂に向かって右の鯉は口を開けて「阿形」 左の鯉は口を閉じて「吽形」。
仁王さんの真似をしているのかしら。
昔の人は巡拝の間 精進潔斎なさっていたようで 満願を迎えた後 この「精進落としの鯉」をなでられたらしい。
私は精進もしていないし 満願でもないけれど 真似してなでておいた。
平日ということで参道は人影もまばらで 土産物店や飲食店も閉じている所が多かったが 仁王門近くの店で「満願そば」をいただくことが出来た。
古くからのお店のようで 大きな木札も趣がある。
「満願そば」は 残さずいただくと器の底に描かれた「満願成就」の文字を見ることができる。
私はまだ一箇所残っているのだけど ネットで見てたのしそうだったので ちょっと気分だけ。
ご朱印を三つもいただいたし 満願そばもいただいて 綺麗な山の空気もたくさんいただいて なかなか結構なお参りだった。
きつい坂道や 長い石段がなかったのが 何より有り難かった。
樽見鉄道の「谷汲口」の二つ手前に 「織部」という名前の駅が見えた。
傍には「道の駅 織部の里 もとす」があり 「古田織部のふるさと 本巣市」という立看板も見えた。
大きな織部灯籠のようなものも チラッと見えた。
こんな所があると分かっていれば 時間を調節して 見たかったのに・・・
残念ながら 行きも帰りも電車の窓から眺めただけ。
もっとよく調べればよかった・・・