日光の前を通り 先に進むと 書院の前庭が開け 大きな石灯籠を覆うように広がるアセビの白い花が目に入った。
妙法院宮ゆかりの石灯籠は般若寺型で 鳳凰が刻まれているらしいが 遠くて よく見えなかった。
その左奥に 小桜が咲いていたが こちらも遠かったので ぼんやりした写真。
Camellia japonica 'Kozakura'
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白~淡桃色地 淡紅色縦絞り 八重咲き 雄しべは貧弱
小桜は 霊鑑寺固有種ということで 名札の幅が広かった。
石灯籠の手前には枯池が広がり 周囲には霧島ツツジなどが植えられていて 遅咲きの小桜と一緒に眺めることが出来るとか。
小桜の左には 大きく育ったカエデがあり 秋の紅葉が美しいらしい。
Camellia japonica 'Reikanji-maizuru'
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紅色地 白斑入り 一重 中輪
霊鑑寺固有種。
舞鶴も 霊鑑寺固有種ということで 名札の幅が広かった。
白斑の入り方は 花によって色々で 植物園のツバキ展で見た花 は 点のように小さかったが 花びらの三分の一くらい白い花も咲いていた。
写真集を見ても 一冊には点のような斑入り もう一冊には大きな白斑の花が載っていて 一輪ずつを見比べると 全く違った品種のように見える。
実際に いろんな花の咲いている株を見ることが出来て 本当によかった。
Camellia japonica 'Kuro-tsubaki'
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暗紅色 松笠形の抱え咲き 重ねの薄い八重 光沢弁 小~中輪
咲き始めは松笠状で のちに平開ぎみになる。
株全体に紅紫色の色素が多く 冬には葉に暗紫色の斑が見え 新根や枝の髄部も紫色。
C.x vernalis 'Beni-yae-wabisuke' Reikanji temple
synonym : 'Chirihime'
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別名 : 散姫 チリヒメ
桃紅色 ときに白斑 極小輪 八重
「侘助」と名前についているが ハルサザンカの一種。
12月から3月頃まで咲き続けるらしい。
霊鑑寺の固有種で 一般名は 白菊。
Camellia japonica 'Shiragiku'
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白色 重ねの厚い千重咲き 細長い樋状弁は時に列弁咲きにもなる 中輪
1695年の「花壇地錦抄」に載る古い品種。
樋状の細長い花びらが菊のように尖って見える。
外弁から順に小さくなっているため 重なり合って整然と並んでいる。
Camellia rusticana 'Aki-no-yama-kansai'
synonym : 'Kamiyo-tsubaki'
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別名 : 神代椿 カミヨツバキ
桃紅・紅色 八重 筒・割しべ 大輪
花弁の1,2枚が 決まってその弁縁に鋸状の切込みが入る「鋸歯弁」になるのが特徴
また 花芯近くの小弁には淡紅色の縦筋も入る。
Camellia lutchuensis
白色 一重 極小輪 有香
自生地 : 西表島~奄美大島
(沖縄)ヒメサザンカとも呼ばれる原種で 香りが強く 交配により多くの香り椿が生まれている。
Camellia japonica 'Reikanji-hakubotan'
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白色 八重 牡丹咲き 散りしべ 大輪
一般名 : 「不老門 フロウモン」
Camellia japonica 'Furômon'
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服部緑地 都市緑化植物園の「不老門 フロウモン」
京都府立植物園ツバキ展の「霊鑑寺白牡丹 レイカンジハクボタン」
光格天皇中宮お手植えと伝えられている 霊鑑寺固有種。
花期が長く 秋の終わりから春まで咲き続けるらしい。
霊鑑寺には 尼宮様の時代に植えられた14種の椿と その後植えられたものと 合わせて30種ほどの椿が植えられている。
この 白牡丹は 奥殿の庭に植えられていた。 奴、獅子、舞鶴なども 近くに植えられていた。
こちらの本堂は 徳川家斉が寄進したようで 家斉が好んだという山茶花も沢山植えられていて 大木に育っていた。
Camellia wabisuke 'Kochô-wabisuke'
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桃紅色地 白斑入り 一重 猪口咲き 侘芯 極小輪
Camellia japonica 'Gakkô'
synonyms : 'Bokuhan','Shiroshin-bokuhan'
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別名 : ト伴 ボクハン (関東)、 白芯ト伴 (愛知)
濃紅色 唐子咲き 花芯の唐子弁は白色 花糸は紅色 小輪
江戸期より広く知られた古典品種中の名花。
環境により 唐子部の白色の葯に紅色の小絞りが混じる。
案内の方に 咲いているツバキを尋ねると 「紅八重侘助だけが 咲いてます。」
あの花は ハルサザンカの「散姫」だと聞いているので あまり嬉しくない。
でも 春よりも沢山の花が咲いていて 可愛い眺めだった。
一重のサザンカも 紅、ピンク、白と いろいろ咲いていたが 秋咲きのツバキを期待して出かけたので 物足らない感じ。
どうしてもツバキを見たくて 植物園まで足を伸ばした。
西山近くの我が家から 東山の霊鑑寺 北山近くの植物園と 京都を半周したので疲れてしまったが 何種類か咲いていたので 満足した。
植物園のツバキは また明日。