京都 仙洞御所 織部型石灯籠など
「八ツ橋」で渡る中島には 大きな石灯籠が二つ見えた。
一つは 足の長い雪見灯籠で 水戸藩より献上されたと伝えられている。
足の長さは修学院離宮で見た「山寺灯籠」のようだけど 笠石が大きいので雪見灯籠。
修学院離宮の「山寺灯籠」
桂離宮の雪見灯籠とは 随分と形が違っている。
桂離宮の「雪見灯籠」
もう一つは 修学院離宮の「櫓形灯籠」と呼ばれている石灯籠に似た形で 笠石が家の屋根のような形をしている。
修学院離宮の「櫓形灯籠」
今回参観を申し込んだのは 南池の南岸にある「醒花亭 せいかてい」の織部灯籠を見たかったから。
目指す灯籠は 醒花亭の北側の庭にある蹲踞の脇に立っていた。
竿石のふくらみ部分には何も見えなかったが 下部にはレリーフが少しだけ見えている。
蹲踞は自然形の石が使われていた。
醒花亭の東庭には もう一つ石灯籠が見えた。
加藤清正が朝鮮から持ち帰り献上したので 「朝鮮灯籠」と呼ばれている。
修学院離宮にも 「朝鮮灯籠」と呼ばれる石灯籠があったが 形は全く違っている。
修学院離宮の「朝鮮灯籠」
「又新亭 ゆうしんてい」と呼ばれるお茶室は 1884年に近衛家から献上されたもので 大きな丸窓と小さな石灯籠が見えた。
四つ目垣の外からしか眺めることが出来なかったが 埋け込み型の灯籠で笠石に特徴があるように見えた。
元の御車寄まで戻り 参観は終了。 烏丸通の蛤御門から出て 帰宅。