京都 仙洞御所
仙洞御所の参観に行ってきた。
仙洞御所は 後水尾上皇の御所として京都御所の東南に建てられ 1630年に完成した後 庭園も作事奉行であった小堀遠州が作庭。
寺町通の清和院御門から御所に入り 左に曲がると大宮御所の正門があった。
参観許可証のチェックを受けて 左手の参観者休所で待機してビデオを見る という段取りは桂離宮などと同じ。 御常御殿前の御車寄の前で ご案内の方の諸注意を伺い 御庭口へと向かう。
潜り戸を抜けてお庭に入ると北池が広がり ヤブツバキが咲いていた。
大きな切り石を六枚ピタリと並べられた「六枚橋」の辺りは「阿古瀬淵 あこせがふち」と呼ばれている。 付近に紀貫之の邸宅があったことから 紀貫之の幼名「阿古久曽 あこくそ」に由来するとのこと。
北池の周囲を 幾つかの石橋や土橋を渡りながら廻り 「紅葉橋」と呼ばれる土橋を渡って南池の「八ツ橋」に向かう。
「紅葉橋」の左手に見えるのは「紅葉山」で 右手に見えるのは「鷺の森」。
その右手には「雄滝」が見え その右手に見える大きな平石は 小野小町と大伴黒主ゆかりの「草紙洗石 そうしあらいのいし」と呼ばれている。
南池の西岸にある洲浜の手前から中島へは 藤棚で覆われた「八ツ橋」が架けられていて このお庭の見所の一つだが 残念ながら藤の芽は動いていなかった。
洲浜の桜は満開で しばらく撮影のための時間がとられて 参観者はそれぞれ記念撮影など。
洲浜に並ぶ丸い石は 「石一個に米一升」として揃った形の石を十一万一千個集められたもので 「一升石」と呼ばれているとか。