京都 北野天満宮 キリシタン灯籠
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三光門の手前を右(東)に曲がると左手に 織部型石灯籠が見える。
「マリヤ像の彫刻あるにより 俗にマリヤ灯籠 切支丹灯籠ともいう」
立て札に書かれていた。
「俗に言う」 キリシタン灯籠に間違いない。
前には 火障りと言うより灯籠自体を隠すようにナンテンが大きく育っている。
火袋の正面は四角 左面には丸 右面には三日月形の窓があり 実際に火を灯されるためか 風除けにガラス障子がはめ込まれている。
障子が外れないように セメントのようなもので周りを固めてあるので 三日月が 大きな口を開けて笑っているようにも見える。
竿石にはマリア像のレリーフが見えるが ふくらみ部分には何も彫られていない。
レリーフがマリア像と言われ 織部灯籠とキリシタンとの関連が言われ始めたのは 大正時代のことらしい。
噂では 北野さんもこの灯籠の扱いに困られたようで 土中深く埋められたとか古道具屋に売り払われたとか聞いた。
再び同じ場所に立て直されたようだけど 天神さんはどのように思っておられるのかしら。
やっぱり ナンテンは欠かせない のだろう。