桂離宮 水蛍灯籠
[ 桂離宮 11月
]
松琴亭を過ぎ 岸沿いのなだらかな飛石を進むと 左手の木立が深くなり 右手の水面は低くなって深い谷を思わせる。行く手に土橋が見え その下流は蛍谷と呼ばれている。
土橋を渡り山道を飛石伝いに登ってゆくと 途中にあるのが 「水蛍灯籠」
この灯籠も今回の目的の一つ。 前回は撮り逃した。
薄暗くて光も逆だったので この一枚しか形が見えなくて 残念。
水蛍灯籠は 源氏物語に出てくる大堰川畔の明石の上の庭に 木立の奥からかがり火の影がちらちらとして 遣水の蛍にも似通う面白さを述べているのを 石灯籠を以って意図したもので 命名は第七代家仁親王 とのこと。
火袋は前後に四角な火口を作り 両側は小さい三角の窓を二つ重ねた意匠で しかも一方は底辺を上に、一方は頂点と頂点を向かい合わせにしてあるようだが 反対側は見逃した。