京都 桂離宮 笑意軒 2
[ 桂離宮 5月
]
長四畳の口の間に続く六畳の二の間は 南側に肘掛窓があり その中敷居下の腰壁には金地にエンジ色のビロードが貼られている。
三の間の北と南には連子窓があり 北側の窓からは池越しに古書院が見え 南側の窓からは広がる水田を眺めることが出来た。
「笑意軒」の扁額は 曼殊院良恕法親王の筆。
笑意軒の名は 古句より採ったもの。
「一枝漏春微笑意」 : 一枝、春を漏らす微笑の意(こころ)
対岸にあった梅の馬場に列植されていた梅の花がほころぶ眺めをたのしむ場所だったのかもしれない。
離宮内の三軒の茶亭は「松琴亭」「賞花亭」「笑意軒」と いずれも「しょう」で始まっている。 いろいろ凝った造りの桂離宮なので 何か意味がありそうな気がする。
その扁額の下には束柱を中心に左右に三つずつ丸形の下地窓が並んでいる。
六つの丸窓は 下地の組合せをそれぞれに違えてあり 「四季の窓」と呼ばれることもある。
四角い下地窓は 左右で下地が違っている。