京都 桂離宮 松琴亭 茶室
[ 桂離宮 5月
]
松琴亭 母屋の東妻に見える「松琴」の扁額は 智仁親王の兄君 後陽成天皇の宸筆で 拾遺集の「琴の音に峯の松風通ふらし・・・」から採られている。
お茶室は三畳台目の本格的な侘の囲で 「遠州好八窓囲」と伝えられるように 八つの窓がある。
台目畳の上は化粧屋根裏 三畳敷の上は竹竿縁蒲天井になっている。
台目畳には形式通り中柱を立てているが その柱の曲がった辺りに小枝が短く残されている。
昔の記録には 「袋掛節枝」とあり お茶入れの袋を掛けるためのもの。
壁の上方四分の一ほどは色が変わっているが かつて桂川の氾濫により浸水した跡と言われている。